作品


それは渾沌とした静寂の中、
幽かな音を立てながらうつろいゆく。
その存在の、強さと希薄さが渾然として―。

時間と空間と、ただそこにあるもの―。

そこにあること、
そこにいること、
ここにいること―。

それはひんやりと温かく、切なげで―。