作品


それらは
ほの暗い空の淵、
時の流れの赴くままに、
一つ、二つ、三つ・・・、
その灯は静かに、
激しく、揺れる。

互いを取り巻く空気を揺らし、
互いの燃ゆるからだを照らし、
互いに溶かし溶け合いて、
その灯は静かに、
激しく、揺れる。

この光と影の、
儚きユメの戯れよ―。

そうしてすべては一体となり、
個々は最期の灯を揺らしながら、
また渾沌へと帰ってゆく―。